• テキストサイズ

人間と妖怪の恋物語

第3章 こいごころ


文句を言っているけど、内心はかごめが戻ってきてくれてとても喜んでいる犬夜叉。

りんは、そんな犬夜叉とかごめを見て羨ましく思った。


殺生丸と離れて暮らすようになって、3年。


私も、早く殺生丸様と一緒に暮らせるようになりたいなぁ。


後片付けをした後、りんは外に出て夜の風に当たっていた。


「りんちゃん。」

「かごめ様…」


かごめも、りんの隣に腰掛けた。


二人で満天の星空を見上げた。


「…りんちゃんは殺生丸と一緒にいると思ってたわ。」

「人里に帰れるようにって、殺生丸様が…」


「そうなの…」


りんはふぅっとため息をついた。


「かごめ様が戻って来てくれて、よかった。」

りんはかごめの顔を見て言った。



「ふふ、なんで?」


「だって、犬夜叉様は本当に寂しそうにしてましたよ。」


かごめは、空を見上げた。


「四魂の玉が消滅して、もうこの世界での私の役割は終わって、今度は自分の世界を生きていかなきゃいけないって思ったの。でも…やっぱり犬夜叉のいない世界で生きて行くことは、無理だったわ。」


犬夜叉とかごめ。

離れていても、いつもお互いを想いあっていた。



「すごいなーかごめ様は。」


「ん?」

「だって、離れていてもずっとお互いを想いあっているんですもん。」


りんは、羨ましそうに言った。


「殺生丸様、りんのこと忘れてないかな…」


ポロっ…

りんの頬を涙が伝った。




/ 281ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp