第18章 昔の恋人?
ゴゴゴゴゴ…
「?!」
木賊丸の妖力が増した。
周りの木々は、次々に枯れ落ち、息をするのがやっとなほどの妖気が辺りを覆う。
「…清らかな心を持たぬお前など、もう用はない。皆殺しにしてくれる!」
ヒュンヒュン!!
木賊丸が攻撃を仕掛けてきた。
妖気のせいで、かごめも珊瑚も避けることが精一杯だ。
「…ぐっ、」
木賊丸が放った蔓が、瑠璃の首にまとわりつく。
身体を宙に上げられてしまった。
「……死ね、」
どがんっ!!!!
殺生丸が、爆砕牙を放った。瑠璃の身体は地面に叩きつけられ、蔓がバラバラと周りに落ちた。