第18章 昔の恋人?
ゴオオオー……
りんは暗い面持ちで、一人屋敷に到着した。
「お帰りなさいませ。…お一人ですか?」
殺生丸の姿が見えず、葉月は不思議そうにした。
「うん…。」
りんの雰囲気から、葉月はそれ以上は聞かなかった。
(瑠璃って人、明日殺生丸様のことを待ってるって言ってた。。二人の関係って…)
夕飯を終えると、部屋にこもっていた。
殺生丸はまだ戻っては来ない。
勝手に帰ってきてしまったことを、今更後悔した。
その頃楓の村ではーー、
「…食事まで、本当に申し訳ない。」
かごめの家で瑠璃、楓と共に夕飯を食べていた。
「あの…瑠璃さんは殺生丸とはどんな知り合いなんですか?」
「殺生丸様をご存知なのか?」
瑠璃は少し驚いて言った。
「はい。。今はちょっと妖怪退治で出てるんですが、私の旦那のお兄さんなんです。。」
「それは誠ですか?!」
瑠璃は驚いた。
かごめと楓は顔を見合わす。
「殺生丸様には、昔命を救って頂きました。」
ーーー
その夜遅く、殺生丸は屋敷に戻った。
りんの部屋へ行くと、既にりんは眠っていた。
隣りに腰を下ろして、りんの寝顔を見つめた。
泣いていたのか、頬に涙の後が残っている…