第17章 小さな光
「…ぅっ…」
ゴポッ…
水の中で、りんの意識は朦朧としていた。
(このまま…死んじゃうの……)
ゴボポッ……
「ふふふ。人間など、脆いものよ。」
(殺生丸様に、もう会えないの……?)
りんはお腹に手を当てた。
(ごめんね…産んで、あげられなかった……)
りんは水の中で意識をなくした。
「ふふふっ、これで邪魔者は消えた。」
パァァッ……
「んっ?!なんだ…」
水中のりんの身体が、突然光り始めた。
バシャッ!バシャバシャ!!!!
「あぁっ!?!」
水の中から光が突き抜けた。
ドシャンッ!!!
りんの身体は光に包まれ、地面にゆっくりとおろされた。