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人間と妖怪の恋物語
第17章 小さな光
殺生丸は、上空遥か先にある屋敷に訪れていた。
「…殺生丸、来たか。」
椅子に腰掛けるご母堂が殺生丸を見下ろす。
「わざわざ何の用だ。」
殺生丸は不機嫌そうに表情を歪ませた。
「りんが懐妊したそうだな。」
ご母堂の言葉に、何も答えない殺生丸。
あまにこの屋敷でりんの名を出したくはない殺生丸は、りんが懐妊したことを黙っていた。
スッと向きを変え、立ち去ろうとした時、
「ゴォォンっ!」
阿吽が屋敷に飛び込んで来た。
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