第17章 小さな光
「…おーい葉月、りんはまだ起きてこんのか?」
邪見が食事の用意をする葉月に話しかけた。
「はい。昼食が出来たので、今から行ってみます。」
「どれ、わしが持っていこう。」
葉月から膳を預かると、りんの部屋へと向かった。
(もう昼過ぎだというのに、人間はよく眠るなぁ。)
バリバリバリバリッ!!!!
「ふんごぉっ?!?!」
ガシャンッ!!!
りんの部屋へ行こうとした時、何かによって邪見の身体が跳ね飛ばされた。
「…邪見様?!何事ですか?」
音を聞きつけ葉月が駆けつけて来た。
「……け、結界じゃっ!!」
邪見達の目の前には、何者かによる結界が張られていた。