• テキストサイズ

人間と妖怪の恋物語

第17章 小さな光


「りん、今日は起きていて平気なのか??」

縁側に腰掛けるりんに、邪見が訪ねた。



「うん!そんなに眠くないし、体調も良いの。」

「あまり無理はするなよ。りんに何かあった、わしが殺生丸様に殺されるわい。」


周りを行ったりして落ち着きの無い邪見に、りんはふふっと微笑んだ。



その頃、一人森の中を歩いていた殺生丸が、毛気配を感じ足を止めた。


すると、前から女が歩いてくる。


「殺生丸様。始めまして。」


殺生丸の前までくると、女は膝をついて頭を下げた。



「…誰だ。」


殺生丸が見下ろすと、女は顔を上げた。


「私は、殺生丸様と同じ犬妖怪の月姫(げつき)、と申します。」


月姫と名乗る女は、殺生丸を見て微笑んだ。



「何の用だ。」


月姫は真っ直ぐに殺生丸の瞳を見つめた。





「私を、殺生丸様の妻にして下さい。」







/ 281ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp