第17章 小さな光
「…りん様!!」
「ぅっ…ゴホゴホッ!!」
りんは、日に日に体調を崩し、床に伏せるようになった。
激しい睡魔の他に、悪阻により食べ物をほとんど口に出来なくなった。
「りん様、大丈夫ですか…」
葉月がりんの背中をさする。
殺生丸も、屋敷でりんを見守るようになった。
「…はぁっはぁっ、だい、じょうぶ…」
フラッ……
りんは葉月の胸に倒れかかって、また眠りについてしまった。
「りん様……」
どんどん衰弱していくりんを、葉月は辛そうな表情で見つめた。
「………」
また、殺生丸もりんの様子に悲痛な想いをしていた。