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人間と妖怪の恋物語
第17章 小さな光
屋敷に戻った殺生丸の部屋に、匙が呼ばれていた。
「……ご説明した通りで御座います。」
「分かった。下がって良い。」
殺生丸は匙の話を聞くと、縁側に出て月を仰いだ。
「…殺生丸様??」
襖の外から、りんが呼びかけた。
「入れ。」
りんは殺生丸を見るとぱあっと微笑んだ。
「殺生丸様帰ってたんだね!」
りんは嬉しそうに殺生丸に近寄った。
殺生丸はそんなりんの姿に瞳を細めた。
「りん。話がある。」
そう言うと、りんはキョトンと首を傾げた。
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