第17章 小さな光
ボカんっ!!!
犬夜叉が邪見の頭を殴りつけた。
「俺たちじゃねぇ!おい、殺生丸はどこ行ったんだよ!」
「……んっ……」
すると、りんの指先が微かに動き、うっすらと目を開けた。
「りん様!!」 「りんちゃん!!」
りんは自分を覗き込む葉月やかごめ達を見渡した。
「あ…れ?かごめ様…?それに、みんなどうしたの……」
「りん様!!心配致しましたっ!」
葉月は目に涙を浮かべた。
「りんちゃん、どこか悪いの?!大丈夫??」
かごめもりんの顔を覗き込む。
「大丈夫…です。。ほん、とうに、眠いだけなの……」
りんは目を開けているのがやっとという様子だった。
「本当に?!どこか痛いとか、苦しいとかはない?!」
「大丈夫です……ねむい、だけ……」
りんは、睡魔に勝てず再び目を閉じた。
「これは……」
匙が、りんの様子をみて呟いた。
「匙殿!!りん様はどうしてしまったのでしょう?!原因は分からないのですか?!」
匙は目を閉じてりんの脈を取った。
「……りん様は、懐妊していると思われます。」