第17章 小さな光
「ここでお待ち下さい。りん様を呼んで参ります。」
犬夜叉達は部屋に案内された。
「葉月さん、いい人そうでよかった。。」
殺生丸の一族では、人間を良く思っていない者もいると、楓から聞いていたかごめは、りんの事をずっと心配していた。
「りんの顔を見たらとっとと帰るぞ。」
「分かってるわよ。」
葉月はりんの部屋の襖をそっと開けた。
りんは布団で眠っている。
「…りん様、りん様。」
「……」
声をかけても返事がない。
葉月がりんの顔を覗き込むと、真っ青に青ざめていた。
「りん様?!どうされたのですか??りん様!」
肩を揺らしても返事がないりんに、葉月は慌てて部屋を出た。
「お匙を!!はやく!りん様がっ…!」
葉月の声に屋敷が慌ただしくなった。
「…何か外が騒がしいわね?」
かごめが襖を開けて外をみると、葉月が血相を変えて走ってきた。
「りん様がっ…!何度呼んでも返事をしません!朝から具合は悪そうだったのですがっ」
「えっ?!」
かごめと犬夜叉は葉月について急いでりんの元へ向かった。