第17章 小さな光
「どうして今日はお留守番なんだろうね邪見様??」
「殺生丸様…邪見を置いてどこへ。。あーわし、今日は寝る。」
邪見はトボトボと自分の部屋に戻って行った。
(私も、少し眠ろう…)
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「…あ!あそこじゃない?犬夜叉!」
犬夜叉の背に乗るかごめが、上空を指差した。
「おい、本当に行くのかよ。」
屋敷が見えてくると不機嫌そうに言う犬夜叉。
「いいじゃない!りんちゃんがどんな生活してるか気になるし!殺生丸は昼間は家にいることは少ないってりんちゃん言ってたし!」
「…けっ。殺生丸の家来たちにだって会いたかねーよ。」
そうこうしているうちに、二人は大きな門の前に降り立った。
ギィィー。
門が開かれ、中に入ると葉月が二人を出迎えた。
「あなた達は…りん様の?」
「はい。一緒に村で暮らしていた者です。こっちは…」
かごめは犬夜叉をチラリと見上げると、犬夜叉は腕を組んでそっぽを向いていた。
「犬夜叉様ですね。始めまして。私は葉月と申します。りん様に会いに?」
葉月は人間のかごめと半妖の犬夜叉を見ても、嫌な顔せずに丁寧に対応してくれている。
かごめはほっと胸を撫で下ろした。