第14章 あなたとの未来を。
次の日、殺生丸はりんが目覚めるのを待つと、一人で出掛けて行った。
「……あれ?邪見さま、殺生丸さまに着いて行かないの?」
「今日は留守番じゃい!!!」
「つまり置いてきぼり?」
「うるさーーい!!!」
そんなやり取りをしながら、りんは庭に出た。
綺麗な花が沢山咲いている。
りんは花を眺めながらゆったりと午前の時間を過ごした。
ふと、空を見ると大きな雲が見えた。
あの雲……何かの形にみえる…
するとその雲から光が見えて、だんだん近づいて来た。
「……?!」
ドォンッ!!!!
りんの前に、光が落ちたかと思うと一人の女性が立っていた。
「えっ……?!」
りんは驚いて尻餅をついた。
「ほぉ…ここが殺生丸の屋敷か。」
女性はゆっくりと辺りを見渡した。