第12章 教えて?
いつものように、湯浴みを済ませた。
かごめにもらった櫛で、髪を丁寧に梳かす。
りんは、かごめに教えてもらったことを思い出し、心臓がドキドキした。
髪を梳かし終えると、いつもは自室で休むが今日は殺生丸の部屋へと向かった。
「…….殺生丸さま?」
部屋の前まで来て声をかけた。
「どうした。」
襖を開けて、殺生丸が出てきた。
りんの突然の訪問に、少し驚いているようだった。
「あの…殺生丸さま。今日は、その…一緒に寝てもいい…??」
りんは、顔から火が出そうなくらい真っ赤になって言った。
そんな必死なりんを、殺生丸は黙って眺めた。
「構わん。」
そして、りんを部屋に入れた。