第12章 教えて?
「・・殺生丸さまとは、そんな関係じゃないから・・。」
赤ちゃんが欲しい、ということはつまりは”そういうこと”をしなければ、子供は出来ないわけで・・・。
いつも冷静で、何を考えているか分からない殺生丸にそういう感情があるとは思えない。
一緒に暮らせるだけで、りんは十分だった。
しかし殺生丸に抱いているこの気持ちは、一緒に暮らし始めてからますます大きくなっている。
もう子供じゃない・・・
りんを、殺生丸さまのものにしてほしい・・・
「・・りんちゃんは、殺生丸とならいいって思ってるんでしょ?」
黙り込んでしまったりんに、かごめは聞いた。
「それは・・・はい。でも、殺生丸さまはりんのこと、そんな風に見てないと思うし。」
「・・・それはないわよ。」
きっぱりと言うかごめに、りんは顔をあげた。
「だって、一緒に暮らしてるんでしょ?いくら殺生丸だからってこんなに綺麗な子が近くにいて何も思わないなんてありえないわよ!!」
かごめの言葉に唖然とするりん。
「そ、そんなこと絶対にないです!!!」