第11章 大好き
「ねぇ邪見さま、これからりんはここで何をすればいいのかな?」
邪見の後をついて行きながら、りんはポツリと言った。
「ん?お前がすることなどないわい。殺生丸さまに迷惑かけないよう、大人しくしておるんじゃ!」
邪見の言葉にりんは肩を落とした。
襖の前までやってきて、邪見がりんを見た。
「ここが、殺生丸さまのお部屋じゃ。殺生丸さまかは自由に出入りして言っておられたが、騒ぐんじゃないぞ!」
りんは邪見の言葉を聞いて嬉しくなり、襖を開けた。
「殺生丸さまっ」
殺生丸は肘をついて外を眺めていた。