第9章 選択の時
「りんちゃん、最近元気ない?」
ちびちびと米を食べていたら、かごめが聞いてきた。
「あ、ううん…なんでもないです。」
無理やり笑顔を作って返事した。
そんな様子を楓は心配そうに見上げた。
「そう。ならいいけど。犬夜叉遅いなー」
犬夜叉と弥勒はまた妖怪退治に出かけていた。
「手こずっておるのかの?」
ドガンっ!!!!!
突然、外で大きな物音がした。
「…妖怪だーー!!!!!」
村人の声で、かごめとりんはすぐに弓矢を持って表に出た。
「…かごめさま!あそこ!」
森の向こうから大きな龍がこちらに向かって着ていた。
「大きい!それに、一匹じゃない!」
小妖怪が龍の後から次々と現れた。
「犬夜叉さま達はまだ戻りません!私たちで食い止めるしか!」
バシン!!!
りんは小妖怪に向かって矢を放った。
「何事?!」
珊瑚も外に飛び出してきた。