第9章 選択の時
「ん?殺生丸さまは今殺生丸さま帝国の建設でお忙しい。りんが心配することではないわい。」
邪見は人頭杖をブンブン振り回した。
「殺生丸さま帝国…?」
そういえば、前に邪見さまが言ってたっけ。
殺生丸さまは、最強の妖怪として君臨し殺生丸さま帝国を築き上げるに違いない。
「まさかこんなに早く築き上げるとは思わなかったがな。わしもお大臣さまかー。いい響きじゃなぁ〜」
そっか…だから最近会いに来てくれなかったんだ。
「じゃあわしは戻るからな!」
「あ、うん。殺生丸さまにありがとうって言っておいて…」
邪見は阿吽に乗って飛び立った。
殺生丸さま…
本当に、りんのこと迎えに来てくれるのかな。
ずっと待ってるから…
殺生丸さま…