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人間と妖怪の恋物語

第1章 あの日から


殺生丸は美鈴の矢を交わし、素早く美鈴の目の前に現れた。


グッ!


「くっ…」

そして、美鈴の首を掴んで持ち上げた。

美鈴は苦しそうに表情を歪ませた。


「さすが…殺生丸、だが…これならどうする」

美鈴は、腕を伸ばして人差し指でりんが隠れている方向を指差した。


「……っ?!」

ドクン…


再び、りんの瞳から光が消えた。

「りん?!どうしたのじゃ?!」


りんの身体はすーっと中に浮き、殺生丸と美鈴の目の前までやってきた。


「こいつの息の根は…私の呪いでいとも簡単に止められる…」


殺生丸は美鈴を投げつけて、りんに近寄った。


すると、りんの身体は美鈴の元へ引き寄せられた。


「ふふふ…殺生丸、思い通りには戦わせない。」

美鈴はりんの後ろに経つと、瞳を赤く光らせた。

それと同時に美鈴の身体は光り、りんの体の中にその光が吸い込まれていった。


りんはゆっくり口を開いた。


「ふふふ殺生丸。さぁ、どう戦う。」


美鈴は、りんの体の中に乗り移ったのだ。


りんの手の中から剣が現れた。


殺生丸目掛けて思い切り振りかざしてきた。

ドガン!!!


殺生丸は素早く避ける。


りんに乗り移った美鈴は素早い攻撃を殺生丸にしていく。


「はははは!どうした殺生丸!」


今まで通りに攻撃はしかけられない。

もしも、りんに当たったら…


殺生丸はひたすら美鈴からの攻撃をかわした。




「この女を殺せば私も死ぬ。構わず攻撃をしてくるのだ!!」


美鈴は挑発するように言った。


殺生丸は、ギリッと美鈴を睨んだ。
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