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人間と妖怪の恋物語
第8章 強くなりたい。
「せっしょう…まるさま…」
りんは殺生丸の腕の中で、着物をきゅっと掴んだ。
りんの命が心配だった。
昔から共に旅をしていて、りんが危険な目にあったことは幾度とある。
りんに里の暮らしを知ってほしいという想いから楓の里に預けた。
里にいれば、危険も少ない。
しかし、妖怪退治をしたいと言うりん。
そんなりんを見ていたら、自分の中に抱きしめていた。
「…殺生丸さま。帰ろう?」
りんがそう言うと、そっと腕を緩めた。
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