第8章 強くなりたい。
「殺生丸さまっ…!」
殺生丸はゆっくりと玉藻御前に歩み寄った。
「ふふふ、大人しく魂を差し出すのだ!!!」
ゴオオォッ!!!
殺生丸は爆砕牙を抜いた。
ザンッ!!!!
玉藻御前の体が二つに切られた。
「ふふふ馬鹿め、私の体は何度でも再生される……な、なに?!」
切られた体は再生することなく、砕け散った。
「な、なぜだ…!ぐああっ!!」
玉藻御前は美しい姿から、狐の姿に変化した。
「あれが正体か、くらえ!風の傷!!!」
犬夜叉が鉄砕牙を振り下ろした。
ゴオオォッ!!、
「お、おのれ…!!!」
パァァァァッ…
玉藻御前の体から魂が抜け出し、石化した男たちに戻っていった。
珊瑚の体を縛ばっていた海藻も消えた。
「…おわった。」
「ぅっ…」
「かごめさま!」
かごめが目を覚ました。