第15章 目覚めの予兆
風が止み、リヒターが手を差し伸べた瞬間、私は意識がなくなりリヒターの言うがままになった。まだ、月は蒼かった
屋敷
リ「もう…必要ないな…?」
それは、お父さんの日記帳と写真。それも砂と化したのに、何も感
じなくなった私がいた。隠し部屋の扉が開き足を踏み入れる。中に
入ると部屋の中央に血のついたドレスが飾っている。
リ「ためらう必要は、ありません。それは、あなたのドレスです」
私が、ドレスの胸飾りを触ると手が一瞬のうちに真っ赤に染まり、見知らぬ女の人が私の感覚などの全てを呑み込もうとしている…
ユ(コーデリア)「やっと、会えたわね…リヒター」
リ「我が愛しのコーデリア…!!」
ユ(コ)「うっふふふ…アハハハ、アッーハッハッハ」