第4章 レイの記憶
貴(この、匂いでどこかで…あっ!!休日の時か)
『ご忠告どうもありがとう。ねぇ…休みの日に倒れた私を部屋に運んでくれたのアンタなの…?だったら、ありがとう』
ス「ん?あっ…おぉ…。気ぃ付けろよ」
暴力的だと思ったけど良い奴そーだな…その瞬間月を見上げた
貴『!!ねぇ…スバル…明日は新月だよね?』
私の声は、震えていた。新月は何が起こるか自分でも分からない…
ス「ん?あぁ…そーだな。なんかあんのか?」
貴『なっ…何にもないっ!!おっ…おやすみ!!』
私は、足早に立ち去った。段々とその足は早くなっていった。
焦る気持ちが募る。私は、気づかなかった、リボンが取れていた事に…
貴『姉さまッ!!いますかっ!!はあっはあっ!!』
ユ「どうしたの?そんなに慌てて?」
私は、姉さまに抱きついた
貴『明日は、新月なの…』
ユ「!!!そう、もう…そんな日…気にしなくても大丈夫だよ…明日はずっと一緒にいるから!!」
私の頭を撫でながら優しい言葉をかけてくれた
貴『ホントに…?』
ユ「ホント!!今日はもう寝よう?」
貴『うん…』
私は、自室に戻り就寝した。
貴(誰…?これは…誰の記憶…?)
『はあっ…はあっ…!!うぅっ!!』
わたしは、目を覚ました
(頭が割れるようにっ…痛いっ…!!)
謎の女「ふふっ…これでいい…あなたは、いづれ私を思い出す」
頭に響いてくる謎の声…
貴(何が原因で…あの薬か…明日、レイジさんに成分を聞かなきゃ…)
私は、うなされながらも寝た。
次の日
コンコン
レ「はい」
貴『レイジさんに聞きたいことがあるんです。昨日の紅茶に何を入れたんですか?』
レ「そんなことより、早く制服に着替えなさい」
貴『今日は、休みます。具合が悪いのです…』
レ「そうですか…あの紅茶には多めの薬品を入れました。貴方には変化が見られなかったのですからいいじゃ無いですか」
貴『ありがとうございます。』
ユ「どこ行ってたの?すごい熱早く部屋に…!!」
ス「コイツ、どうかしたのか?」
ユ「スバルくん!!お願い!!レイを部屋まで運んで欲しいの!!」
貴『体が焼けるようにあつ…い…』
ス「しょうがねーな、今回だけだぞ…」
貴(あぁ…また、助けられてしまった…)
スバル君の鼓動が聴こえたような気がして…愛おしくてたまらなかった…