第4章 レイの記憶
ある日廊下を通るとうなされた声が聞こえてきて、部屋を覗くと姉さんとメガネがいた。
貴『姉さん、何やってるの?まさかのメガネ狙ってるとか〜?やらし〜ね〜w』
ユ「えっ!レイっ?ちっ。違うっ!!そういうのじゃ無くて」
貴『分かってる分かってる。姉さんはそんなこと出来ないもん』
(でも、知らず知らずの内にはやってそーだけど…)
レ「何ですか?はぁ〜あなた方の血の匂いで目が覚めるなんて…」
ユ「ごめんなさい…」
貴『…』
私は元より謝る気はない
レ「悪夢にうなされるよりは、ずっといいです…待ってください紅茶を入れますから」
カチャ…
貴(あ〜このカップとソーサーがふれる音好きだ…まぁ、どうせ私達には紅茶入れてくれないんだろーな)
メガネが紅茶を入れたのはホントのようだが手に持ってるのは、1個しかない。それを飲み始めた。
貴(やっぱり…何なの予想はしてたけどホントに出さないとか日本人…か分かんないけど!!わびさび無いのかよ!!)
ユ「あの…私達は何を…?」
レ「全く、あなた方の立場の違いを教えていなかったですがまさか、ここまでとは」
貴『用がないなら帰っていいでしょ』
レ「はぁ、待ってください…あなた方にも紅茶を入れて差し上げます」
10分後
レ「どうぞ」
ユ&レ「『ありがとうございます』」
姉さんが先に飲むと…咳き込んだ
ユ&レ(!?!?)
貴『おいっ!!メガネ紅茶に何を入れたっ!!』
レ「痺れる様ではダメですね…また、作り直さなければ…飲みなさい薬です」
姉さんは、倒れた拍子に割れたカップで手を切って、血を流してる
ユ「ゲホッ!ゲホッ!!」
レ「全く、はしたない。ほら、貴方も早く飲みなさい」黒笑
貴『こんなの見せられて、飲むわけ無いでしょっ!』
レ「立場をわきまえなさい。考えれば分かるでしょ?」
私は、渋々紅茶を飲むことにした。でも、私には変化が見られなかった。
貴『なんもない…じゃあ、私姉さん手当するから部屋に戻る』
レ「待ちなさい。ユイさんに話があります。手当は、私がやっておきましょう」
貴(逆らわない方がいいな…どうせ吸血するんだろうけど…)
私は、無言のままメガネの部屋を立ち去った
廊下
ス「おい、お前この家にいたら死ぬぞ。今なら逃げれるぞ」
(つか、もう具合いいのか?)