第3章 休日 『何しようかな…?』
とりあえず髪を結ぼうと櫛を手に取った。
ア「おい、眼帯!!血ぃ吸わせろ!!」
貴(遅かった…まだ、髪結ってないよ…)
『後でにしてくれます?今は具合が悪いので…』
ア「あぁ?お前の都合なんて知るかっ!!」
アヤトさんは、私をベッドに押し倒した。でも、私は彼の口に手を当てた
貴『いいんですか?よく、考えてください?今、私は具合が悪いです。もしかしたら美味しい血が不味くなってるかもしれませんよ?』
ア『飲むならうまい血がいいな…早く吸わせろよ』耳もと
一言残して彼は、消えていた
貴(お風呂入って寝よう…)
お風呂場
チャポン…
貴(私、まだ入ってないのに…誰?)
『シュウさんっ!?服を着たままお風呂に入るんですか?』
シュ「うるさい…入りたいなら一緒に入れば…?」
貴『冗談は辞めてください…シュウさんが入ってるなら私は、後で入りますね』
シュ「なぁ…あんたのそのうなじについてる十字の烙印どうしたんだ…?」
シュウさんの濡れた服が背中越しの私に触れてくる…シュウさんは壁に手をついている。いわゆる壁ドンをしてきた
貴『今は、言いたくありません…でも…いつか…話す時が来ると思います』
シュ「そうか…じゃあ今は聞かないから。」カプッ
貴『痛っ!シュウさんっ!!』
シュ「前も、言っただろ?タダで返すと思うなよ…あんた無防備すぎ…」
貴『シュウさんっ!!もう…無理…ですっ…』
シュ「くくっ、やっぱあんたのその顔、その声誘ってんのか?」
貴『ちがっ…う』
シュ「やっぱ、あんたの血の方が俺好きだわ…」
〝好きだ〟という言葉に顔を赤くした私を見てシュウさんが
シュ「今、血がすっげー甘くなったけど…?」
貴『シュウッ…さんの声が近くてっ…ドキドキするんですッ…』
シュ「へぇ…じゃあ、もっと甘くしてみたいな…」
シュウさんは、前の事を思い出したのか言わなくても手を握ってくれた。
アヤトside
そろそろ良くなってるころだと思ったのに、眼帯が部屋にいない
くそっ!!オレ様を我慢させてどこに行きやがった!!思いっきり吸ってやる!!こっちから声が聞こえるな…