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血の争い【黒子のバスケ】

第6章 頭首


「…死神がこの領土に入った。早速だが、お前達の力を貸せ。」

「死神だぁ?!いつの間に…?!」

昴輝の知らせを聞いた日向達は目を丸くさせる。さらに、先に彰が行って戦闘を行なっていることを伝える。そして、会議室に集まった吸血鬼達に昴輝が指示を出す。

その時だった。結紀が何かを感じたのか、はっと顔を上げる。その理由は…。

「…頭首、彰が危ないかもしれません。我、先に行ってます。」

「…あ、おい!」

結紀は昴輝の止めに入る前に会議室を出てしまった。その行動は、日向達も驚いていた。やがて、はぁ〜…と溜息をしては日向は緑間と高尾に指示を出す。

「お前らもアイツに付いて行け。オレらも後から行く。」

「了解っすよ〜。」

「…ふん…。」

緑間と高尾は日向の指示に従い結紀の後を付いて言った。そして、残ったメンバーに昴輝は指示を出すのだった。

結紀の後を付いて行く緑間と高尾は、結紀のスピードには驚かされていた。緑間と高尾は飛んでいて結紀に追い付いている状態だった。

「なぁ、真ちゃん。フードのやつ速くねぇか?」

「…確かにそうなのだよ。」

2人でそんな事を言っていると、目の前に彰の戦闘姿が現れた。彰が相手にしている死神は3人。紫原、根武谷、岡村であった。この3人はなかなかの強敵だ。彰の表情を見ればどこか苦しそうだった。

「そこまでだ死神。この領土から出てもらう。」

「お前、捻り潰す!」

結紀の姿を見た紫原の瞳には怒りを表していた。
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