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血の争い【黒子のバスケ】

第5章 同盟


自分で提案したのにも関わらず、すぐに謝ってしまう桜井。桜井の提案を聞いた伊月は、確かに…と呟いていた。だが、日向も桜井が言っていた提案に少しばかり考えていた。そして、考えた日向の答えは…。

「…分かった。あっちの誘いにのろう。明日、行くぞ!」

そう"同盟"を組もうというのだ。早速、明日にでも話し合いに行こうということにもなった。メンバーは、日向、伊月、桜井、緑間、高尾となった。

やがて、次の日になった。約束通りに高尾は日向達を連れて吸血鬼族の領土に入る。場所が分からない為、高尾が治療を受けた場所へと向かう。そこにいたのは、結紀と彰だった。

結紀が高尾達が来たことを確認して、声を掛ける。

「来たね、高尾和成。そちらの頭首もいるみたいだね。頭首がお待ちですので、我達について来て下さい。」

結紀はそれだけを告げて高尾達の返事を聞かずに移動し始める。高尾達は周りの気配を探っていたが、結紀と彰の2人以外の気配が全く感じられなかった。結紀が話を通してあると分かる。

高尾達が案内されたのは会議室だ。椅子に座っているのは昴輝だ。昴輝は鋭い瞳で高尾達を見ていた。見た目からにしては頭首を努めているという感じはする。だが、本当の頭首は結紀なのだ。

「どうぞ、座って下さい。」

彰は高尾達に椅子に座るように言う。どうやら、争う気は全くないと感じられた高尾達は素直に椅子に座る。結紀と彰は昴輝を挟むように座る。

「頭首の柊昴輝だ。お前が頭首か?」
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