第6章 頭首
「っ…が…。」
岡村はあまりの痛みに顔を歪める。すぐに岡村は彰と距離を取る。これで流れ的には彰へと変わった。
「…僕を嘗めては困るよ。」
「…やるではないか…。」
だが、すぐに岡村の目の前から彰の姿が消える。彰の気配を感じたのは、またまた岡村の背後からだ。岡村は振り返り、すぐに殴る。だが、殴ったが感覚がなかった。
「…いないじゃと…!?こうなったら…。」
岡村は、そんな事を言っては地面に向かって殴った。岡村の中心から地割れが発生し始めた。その振動で彰が姿を現す。だが、すぐに木の上に移動する。岡村の攻撃を警戒している。
緑間は構えた矢を紫原に向かって何本も放つ。だが、あんなに何本も放ったところで紫原に一本も当たらない。
「マジでミドチン、ウザイんだけど〜!!」
「お前が倒れればいい話なのだよ。」
「嫌だし〜。当たると痛いんだし〜。」
緑間が放った矢を紫原は掴んで逆に緑間に向かって投げる紫原。紫原が投げた矢は緑間の頬を掠める。そこから僅かに、血が流れる。やがては、緑間は紫原の事を睨み付ける。
「さっさとくたばるのだよ。」
「マジうぜぇ〜!」
「…っ!?」
紫原が叫ぶと同時に死神である複数の鎌が飛び回る。それも緑間に一直線だ。流石の緑間でも予想していなかったみたいで驚きの表情を浮かべては、その複数の鎌を避ける。
緑間が思っていた以上に、死神の鎌は多くあった。しかし、それを1つ1つを見切って確実に避ける。その一瞬の隙に、緑間は紫原に向かって矢を放つ。そして、その矢は紫原の肩に刺さる。思っていたよりも痛かったのか、顔を歪める紫原。