第15章 Ⓡ◆Boy meets Boy!(神田)
「次は俺の番」
ガチャリとベルトのバックルを外す音が、やけに大きく響く。
力の抜けた腰は上がらず、それでも彼のそそり立つモノを見た瞬間雪は顎を退いた。
玩具よりも更に質量のあるそれを、どこにどういう用途で使われるのか。
頭より体が理解している。
「む…ムリ…そ、んなの…入らな…」
「女の初めてに比べりゃ痛くねぇよ。薬も使ってるんだし」
「! や、やっぱりアレ、変なものだったんだ…っ」
「ただの興奮剤みたいなもんだ。医師の認可は下りてるから安心しろ」
「いや、だって…ッ脱がせないでッ」
「ぎゃーぎゃー煩ぇな。ったく。次は頭まで蕩かせる薬にするぞコラ」
雪の放った欲で汚れた服を脱がせれば、弱々しくも抵抗は止まない。
余程男の体を犯されることに抵抗があるのか、余程それだけ思考が男へと染まってしまったのか。
「どう足掻いてもここまできて止められるかよ。俺はお前を抱くまで気が済まねぇ。諦めろ」
押し退けようとする手を掴んで握り締める。
背を向け尚も逃げようとする体に覆い被さり、汗の滲んだ首筋に舌を這わせた。
「んっ…や、は…っ」
「お前だってこれだけ体が反応する状況で、放り出されりゃ地獄だろ。最後まで面倒見てやるから」
「でも、も…二回、も」
「これだけ盛りの付いた体ならまだイけんだろ。それに、」
短くなった雪の後ろ髪を撫で付ける。
首筋に吸い付き赤い花を咲かせながら、同じに赤く色付いた後蕾の周りをそっと撫で回した。
「こっちでイけりゃ問題ない」
「ひ、ぅ…む、むり…今は、女じゃな…っ」
「だから男も女も関係ねぇっつってんだろうが…」
はぁと深い溜息混じりに、涙ぐむ雪の顔を掴む。
向かせた視線を真正面から貫いて、既に主張している熱いものを雪の内股に擦り付けた。