第2章 〜出会い〜
ル「エミリは何頼むんだ?」
エ「私は…あ、これにします」
そう言ってトマトとイカのスープスパゲッティを指した。
エ「ルフィさんは?」
ル「俺はこれとこれとこれにする!!」
お金の面は心配ない。
私も一応能力者。海軍に追われるともなると軍艦の一隻や二隻くらい落とすことは容易い。
その度に食料やお金などは大量に手にはいるので、生活にはあまり苦労していない。
ただ1つ望みがあるとすれば、信頼できる仲間が欲しい。
エ「全部大盛りにしますか?」
ル「え、そんなことできんのか!?」
エ「はい、何処の店でも大概できると思いますよ?」
ル「し、知らんかった」
エ「稀に料金摂るところがありますけどここは大丈夫みたいなので。せっかく頼むんですから大盛りの方が得じゃないですか」
ル「じゃあ大盛りで!!」
料理が出来上がるまの間私は彼の過去について聞いていた。
エ「ルフィさんはどうして海に出たんですか?」
ル「俺が7歳のとき兄ちゃん達と約束したんだ!」
エ「あ、ごめんさい…えっと、エースのこと……」
ル「いやぁ、気にすんなって。エミリはどうして海に出たんだ?」
エ「じ、実はその…海軍に追われてるのもありますけど、一番大きな理由はル、ルフィさんに…会ってみたくて……////」
ル「え、お、俺に!?」
エ「はい、ルフィさんは私の憧れの人なんです////」
ル「そーだったのか!!何でだぁ?」
エ「私、本当は海賊嫌いなんです」
ル「え!!?」
エ「私が7歳の頃のある日、私の住んでいた島に大勢の海賊達が押し掛けて来ました。島の人々から金と食料を強奪し、女、子供も容赦なく殺されました」
ル「お、おい!無理ならいーよ!!」
エ「いえ、大丈夫です。話させてください。私の家は町の少し外れにあったため、まだ被害を受けていませんでした。でも海賊達はすぐにやってきて、逃げようとしていた私たちを見つけ一番足の遅い私が捕まりました。でも、海賊は私をすぐに殺しませんでした」