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ルフィとの恋

第2章  〜出会い〜


ル「何でだ?」

エ「船長が私を気に入ったらしくて。

それを知った私の両親は娘をやるから助けてくれと懇願しました。海賊は条件を飲み、私を連れて島を出ました。

その日から私は毎日奴隷のように扱われました。

海賊のする汚いことも全部見てきました」


幼い頃を思い出して身震いする。


エ「でも、ある日島に上陸した際に私は逃げて停泊していた海軍の軍艦に密航しました。

そこで誤って悪魔の実を食べ能力者になりました。

その情報は他の海軍にまで知れ渡り、生涯追われる身となりました。


人生に嫌気が指して、私は幼いながらに両親に復讐したいと思いました」


ル「ふ、復讐って…」


エ「バカみたいだとは思いました。でも、私はどうしても両親を許すことが出来なかった。

長い年月をかけて私は故郷に行き着くと家のドアを蹴り破り、両親にあの日のことを問いました。

でも……」


グラスを握る手に自然と力が入る。


エ「両親は私のことなんか覚えてもいませんでした。

それが悔しくて悲しくて、気づいたときにはもう2人は息をしてませんでした。


生きる目的も生まれてきた意味もわからなくて死ぬことばかり考えていたとき、ルフィさんのことを知りました」


一口水を飲んでから再び口を開く。


エ「ルフィさんは私が見てきた海賊とはとても違い略奪も殺しも、束縛することもされることもない。

私はルフィさんを見て初めて良い海賊がいることを知りました」


そう言って笑って見せる。

けどその笑顔が、何故だかルフィには悲しそうに見えた。


エ「ルフィさんのことを知れば知るほど憧れの思いが強くなって、いつか会ってみたいとずっと思っていました。

本当に嬉しいです。あとで話、聞かせてくださいね?」


エミリが言い終わると同時にたくさんの料理が運ばれてきた。


ル「うまそーー!!いっただっきまーす!!!」

エ「いただきます」


ルフィは言い終わる前に料理を鷲掴みにして口へと運んでいた。
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