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ルフィとの恋

第4章 〜一味との時間 2日目〜


耳につく銃声、子猫のか細い鳴き声。


次に感じたのは、左腕を貫くような、鋭い、痛み。




エ「あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙あ゙あ゙………!!?」




私の左腕からは、血がドバドバと流れ出ていた。


真っ赤に染まった左腕を抑えながらうずくまる。




エ「あぁ゙!!クッソ………私に銃弾は効かないはずなのに…………何で……」



そこでふと、思い出した。




エ「まさかこれ………鉛弾………!!?」

男「その通りだ、ご名答」




ニヤニヤしながら男達に囲まれる。




男「お前のこと、手配書見て知ってたんだよ。この島に入ってきたこともな」

エ「………本当に腐った野郎だね。私を誘き出すために猫を殺すなんて」

男「あぁ、まんまと引っ掛かってくれて助かったぜ。所詮ガキだな」




そう言って、子猫に再び銃を向ける。




エ「っ!!やめっ―――」




次の瞬間、子猫の頭が宙に舞った。


顔に、子猫の頭部だったものから吹き出した血がかかる。


子猫の頭部だったものは弧を描き、地面へと落下した。



子猫の体は、頭を失い、足を一歩踏み出そうとして―――踏み出そうとしたその足は地面に着くことなく、無惨にもドサッと崩れ落ちてしまった。


血溜まりが広がる。



目の前の光景を理解していくうちに、
私の頭の中にも血溜まりが広がっていくかのごとく、何かがじわーっと広がっていくような感覚がした。



周囲の温度がガクンと下がる。


私は子猫から目を離せない。

腕の痛みは、今は全く感じなかった。
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