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ルフィとの恋

第4章 〜一味との時間 2日目〜


今は腕なんかよりも、守りたかったものを守れなかった痛みが、胸を刺す。



私は子猫の、頭部を見るべきなのか体を見るべきなのかわからなかった。


頭部、体、頭部、体、と視線が動く。



壁が音を立てて凍りつく。




エ「……………っ、」




声が出ない。

本当なら今すぐ叫びながら男達を同じように殺してやりたい。


わけのわからない言葉をめちゃくちゃに叫びながら殺してやりたい。



でも、この猫達が死んだのは私のせいなのだ。


私がバカだから、顔をしっかり確認されるほどのバカだから。


そう思うと、かつて子猫だったものから目を離せないのだ。

金縛りにあったかのように、声も出せず、動けず。


だんだんと耳が遠くなる。

周りの音が遮断される。


後ろでは何か音がしているが、今はそんなことどうでもいい。



目から大粒の涙がこぼれる、糸が切れた人形みたいに感情が、涙が、言うことを聞いてくれない。




エ「ごめ、………んね………」




掠れる声で絞り出した思いは、猫に対する謝罪だった。


溢れる涙は相変わらずで、どうしていいかわからない。



頭の中が空っぽになっていく。






私が最後に目にしたのは、壁で輝いている氷と、誰かの人影。


それが誰なのか、何なのか確認する暇もなく、私の意識はブラックアウトした。


















エ「ん、あぁ………いったた……」




腕の刺すような痛みに、私は現実へと引き戻された。
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