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ルフィとの恋

第4章 〜一味との時間 2日目〜


エ「んーとなになに、モンキー・D・ルフィ、アーロン海賊団を撃破……か」




読み上げてからふと違和感に気づく。




エ「ん?ルフィって、何処かで聞いたことあるような………あっ!!」




思い出した、シャンクスがいつも誇らしげに話していた、あのルフィだ。




エ「え、海賊団ぶっ飛ばしちゃったの?
しかも今日じゃん!?
やるなー、最初から飛ばしてるなー」




新聞をよく読んでみると、どうやらもう手配書が出回っているらしい。




エ「海賊王になるのが夢なんだっけ。
頑張ってるなー」




今の私には夢と呼べるようなものはない。

今はただただ、故郷に戻ることだけが私の目的だ。


故郷に戻って、もし両親が生きていたとしたら、私がすることはただ一つ。





そう、彼らに復讐することだ。





今の私は、ただその事だけに生きる目的を見出だしていた。




エ「次会ったら、絶対に……」




ずっと恨み続けてきた、憎み続けてきた。

死にそうになりながらも、何とか生き長らえてきたのだ。


それなのに、あいつらは今この瞬間も私を売った金で呑気に暮らしていると思うと、言葉が出ないくらいに頭に来る。



――パキッ、パキキッ――




エ「はっ……!!」




何かが凍っていく音で我に返る。


壁の一部が少し凍っていた。




エ「危ない危ない、つい感情が昂っちゃった」




私の能力は非常に感情とリンクしているようで、特に怒りや悲しみの感情に左右されやすい。
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