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ルフィとの恋

第4章 〜一味との時間 2日目〜


そのような質問が飛んでくるとは思ってもおらず、答えるのに少し時間が掛かった。




エ「………日に焼きたくないのと、私は元々あまり人に素顔を見せたくないから」




嘘は言っていない。
勿論誤魔化しもしていない。




中「なら命令だ、フードを取って素顔を見せろ」

エ「……あの、私の話聞いてました?」

中「あぁ聞いていたさ。その上で命令する、素顔を見せろ」

エ「………嫌」

中「何故そこまで渋る。見られたくない理由はなんだ」

エ「秘密」

中「なら名前は」

エ「っ……秘密」




前に合った中将と同じような聞き方で名前を聞かれたことが私には苦しかった。


正義を堂々と掲げているけど、所詮コイツらの掲げる正義なんてたかが知れている。




中「名前も秘密、か……」
エ「誰にだって秘密も、知られたくないこともたくさんある。貴方にだってあるでしょ?中将さん」




フードの中でニヤリと笑って中将の言葉を待つ。


その時、怪しい動きをしていた海兵の一人が私に発砲した。

正確には私の被っているフード目掛けて。




エ「っ……!!」




避けようとしたが気付くのが遅く反応しきれない。

弾はそのままフードの付け根を貫通、
意図も容易く根元を引き千切り、風の抵抗を直に受けたフードは私を隠すことを放棄したかのように後ろへ戻る。




エ「まず、言いたいことが3つ。

1つ、あなた」




言ってビッと私に向かって発砲した海兵を指す。




エ「見事な腕ね。この距離でフードだけをしっかり撃ち抜くなんて」
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