第4章 〜一味との時間 2日目〜
小舟の様子を見るために部屋から出ると、ベックマンに会った。
エ「ベン、おはよう」
ベ「エミリか、おはよう。もう行くのか?」
エ「ううん、まだだよ。小舟の様子見たくてさ」
ベ「そうか。寂しくなるな、頑張れよ」
そう言って私の頭をポンと撫でて去っていく。
小舟に特に異常はなく、海も極めて穏やかだった。
それから1時間後、最後のお別れをするためにシャンクスの部屋に来ていた。
シ「あぁ、そうだ」
途中、ふと何かを思いだしたかの立ち上がり引き出しの中をゴソゴソと漁るシャンクス。
シ「これを渡そうと思ってたんだ」
シャンクスが持ってきたのは真っ白な紙。
その白い紙の端を千切って私に差し出す。
受け取ったは良いものの、白い紙が何を意味しているのかわからず首を傾げる。
シ「それはビブルカードと言ってな。主人の位置を教えてくれるんだ。試しに手のひらに置いてみな」
言われた通りに手のひらに乗せてみる。
スススッ、スススッとわずかにだがシャンクスの方に向かって進む。
エ「ほんとだ、すごい…!!」
シ「それは俺の分身のようなもんだ」
エ「ありがとう、大切にする!」
そして、いよいよ出発の時間になる。