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ルフィとの恋

第4章 〜一味との時間 2日目〜


いつからか、私の心の中には矛盾が生じていた。


海賊なんて大嫌い

−シャン兄達は好き−


海賊も海軍も、みんな消えてしまえばいい

−シャン兄達には消えてほしくない−


海賊になんか、死んでもなりたくない

−仲間として認められたい…−



私の中の矛盾は日に日に大きく膨れ上がり、どうしていいのかわからなくなっていた。

海賊は嫌いだと切り捨てれば、海賊である彼らを否定することになってしまう。


それが心の底から嫌だった。


ほら、ここでも矛盾が生まれてる。




エ「はぁ……そろそろ潮時かなぁ…………」




自分のやるべきことをすべて終えてしまい、自室に戻る。



海賊を心から嫌い、その海賊に育てられた自分。


私は海賊とは思えない優しさを持ったシャン兄達の海賊の面を見るのが嫌いだった。


シャン兄達だって海賊だ。人殺しだってする。


そういう世界なのだ。



自室をでてシャン兄の部屋に向かう。



エ「……シャン兄、話があるんだけど」

シ「エミリか」



ノックもせずに部屋のドアを開け中に入る。

シャン兄はベッドの上に寝っ転がって本を読んでいた。



エ「寝たままでいいよ」

シ「すまないな」



シャン兄の寝ているベッドにちょこんと座る。



エ「あのね、シャン兄」

シ「ん?何だ?」

エ「………私、もうそろそろ降りようと思うの」

シ「降りるって………はぁっ!?」

エ「わっ、びっくりした!急に大声出さないでよ」

シ「だってお前、降りるって……大きくなったらって言ったじゃないか…!!」
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