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ルフィとの恋

第4章 〜一味との時間 2日目〜


ゆっくりと警戒しながら進んでいく。


私は目が良い方だと自分で思う。

島だと思っていた点は運悪く海賊船だったらしい。


はっきりとは見えないが、500メートル近く離れた距離でも船首が竜のようになっている大型の海賊船のようだ。


早く気づいたことに越したことはないが、船のスピードは思ったよりも早い。

気がつけば50メートル、100メートルとどんどん近づいてくる。



見つからないように何処かに移動しようと一歩踏み出す、瞬間……



エ(あ、れ……?)



目の前に広がるのは冷たい氷。

理解するのに少し時間を要した。



エ(足に、体に…力が入らな、い)



私は自分で作った氷の道の上に俯せるように倒れてしまっていた。

お腹の方を見ると氷の上に血が広がっていた。


どうやら血を流しすぎてしまったようだ。


近づいてくる海賊船を倒れたまま眺めていることしか、今の私には出来なかった。

そのまま私の意識は闇の中に呑み込まれていった。
































正直なところ、もう二度と目を覚ますことはないだろうと思っていた。

死んでしまうだろう、と。


だが私は生きていた。

目の前には木で出来た天井がある。


なんて強運。



ゆっくり起き上がると傷が少し痛んだ。



エ「あれ?」



一体誰がやったのだろうか、私の体には包帯が丁寧に巻かれていた。
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