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ルフィとの恋

第4章 〜一味との時間 2日目〜


同時に辺りに漂う冷気が濃くなる。




__こんな死に方って……__




濃度が濃くなった冷気に、海兵達が狼狽える。





__私はまだ、死ねない__





辺りに漂う冷気からパキパキと空気が凍る小気味いい音がする。


私を中心に甲板が凍っていく。





__私は、アイツらに…!!__





心の中で感情が爆発すると同時に、私を中心に再び爆発が起きる。

一瞬のうちに軍艦も人も、私以外のすべてが氷付けになる。


爆発と言っても、熱くはない。



むしろ、寒いくらいだ。



爆発が起きる数瞬前、異変に気づいた海兵が発砲するが………遅い。

弾は私には届かず、見事に空中で氷付けになっている。





エ「はぁ、あ……」





気を抜いていると意識が吹っ飛びそうだ。

霧が掛かったかのように意識は朦朧とし、お腹の傷は容赦なく痛む。



出口を探したが、皮肉なことに今さっき自身で軍艦丸々一隻を氷付けにしてしまったため、ドアも何もかも凍っていて出ることが出来ない。


残すはただ一つ。
甲板から海へ飛び込むしかない。



海を覗くと波がザパザパと音を立てている。




けど、私は今能力者。

普通に海に飛び込めば溺れて死んでしまう。



海を凍らせようとするがやり方もわからなければ体力もそんなに残っていない。


何か良い解決策はないものかと考えていると、フッと一瞬だが頭の中が真っ黒になる。
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