第4章 〜一味との時間 2日目〜
ドクドクと体内から夥しい量の血液が溢れ出す。
焼かれるような痛み、とはまさにこのことだろうか?
グリッ、ブチュッ
皮膚を破く嫌な音が鼓膜に伝わる。
エ「あ゙ぁ゙っ、が……あ゙ぁ゙ぁ゙あ゙」
痛みで視界が眩む。
刃が半分程私の体内に納められたところで、彼は私をゴミのようにポイッと床に投げ捨てる。
もちろん私の体には短剣が刺さったままの状態だ。
エ「ぐ、あ……」
口の端からもツゥーッと血が垂れる。
同時に、口の中いっぱいに鉄の味が広がる。
そんな私をひとしきり眺めた後、彼はドアから出ていった。
エ「くっ、そ……」
未だ腹に刺さったままの短剣を一気に引き抜く。
引き裂くような痛みと苦しみで意識が飛びそうになる。
中「まだ生きてるかぁ」
私が痛みと闘っているとアイツが再び戻ってきた。
手にロープを持って。
エ「ぐ、はぁ……海軍が、こんなことして…はっ」
お腹に力が入らず、息も絶え絶え。
そのとき、彼が私の腹部の傷口を足で踏んだ。
エ「がっ、あ゙ぁ゙!!?」
そのままグリグリと踏みにじる。
血が吹き出て床と服を赤く汚していく。
エ「あ、はっ……あ゙ぁ」
お腹に力が入らず、まともに声を出すことすら叶わない。
そんな私の様子を見て楽しむように、彼がめいいっぱい傷口を踏み締めた。