第4章 〜一味との時間 2日目〜
エ「く、ぁっ……」
痛みで顔が歪む。
中「大人しくしてろ。最初っから大人しくしてりゃ痛い目に合わずに済んだのによぉバカなガキだ」
襟首を掴んで持ち上げられ、今度は地面に叩きつけられる。
エ「グハッ、ガフッ……ぁ」
叩きつけられた衝撃で少しの間呼吸が出来なくなる。
エ(こ、こいつ…どうかしてる……!!)
中「金魚みたいに口パクパクさせて、苦しいか?え?苦しいか??」
口元をニタァと歪ませて笑うその男はとても海軍には見えない。
むしろ悪魔だ。
中「こんだけやりゃあ流石にもう動けねぇか?いや、万が一ってこともあるしなぁ」
そう言いながら懐から果物ナイフ程度の大きさの短剣を取り出す。
中「念のためだ、念のため」
すると、再び私を持ち上げ腹部に短剣を宛がう。
ゆっくり、少しずつ短剣を動かして腹部にめり込ませてくる。
やがて短剣の先は皮膚細胞を切り裂いて破壊し、短剣の先数センチが腹部に呑み込まれる。
始めのうちは脳と皮膚が切られたことを認識できず、血もでなければ痛くもなかった。
だが、数秒経つと脳が始めに理解し、次に皮膚が理解する。
すると一斉に痛みと血液が溢れ出した。
エ「あ゙ぁ゙あ゙、あ゙あ゙あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!!!??」