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ルフィとの恋

第2章  〜出会い〜


町の中心地に近づく程、海兵の数が増えてくる。

自分も賞金首なのはわかっているが、それよりも早くルフィに会ってみたいという好奇心の方が勝ってしまった。



エ(麦わら帽子、麦わら帽子…)



辺りをくまなく見渡すがさっきからそれらしき人物を見つけることが出来ない。

もしかしたら海軍に気付き、もう出航してしまったのではという可能性が頭にチラつく。



エ(やっぱり、会うことは出来ないのかなぁ…)



そう思いかけた矢先に、一人の海兵が大声を上げた。


兵「いたぞーー!!!麦わらだーーーっ!!!!!」


その声を聞き、他の海兵達が一斉に港の方に走る。

私も海兵達の後を追う。幸い、ここから港は近い。

私は海賊が大嫌いだったが、ルフィ達麦わらの一味は別だった。

自分が今まで見てきた海賊達とはまるで違ったからだ。


エニエスロビー、シャボンディでの天竜人の事件、インペルダウン、マリンフォードの頂上戦争、そして今回の魚人島救済。


彼のことはしょっちゅう新聞で見かけるからよく知っている。

とても海賊とは思えない行動ばかりだが、いつからか私はそんな彼に会ってみたいと思っていた。




だから、海に出たのだ。




初めて彼のことを知ったのはエニエスロビーのときだ。

仲間の為に世界政府をも敵に回したその姿は、海賊と言うよりも英雄に見えた。

海賊は大嫌いだが、彼のことだけはどうしても嫌いになれなかった。

それどころか、新聞が彼のことを飾る度にわくわくとしている自分がいた。


だから、来る日も来る日も彼に会えるいつかのことをずっと考えていた。


兵「捕まえろーー!!!」


海兵の声と共に、激しい銃声が耳に響く。

ここからだと良く見えないが間違いない。



あの中に、私の憧れの人がいる……!!
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