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ルフィとの恋

第4章 〜一味との時間 2日目〜


私が密航して数時間後に船は出航した。


私が隠れ場所に選んだのは食糧の倉庫。

水も食べ物もあるし、食材を出し入れする時にしか人も来ない。


と思っていたのだが、いざ隠れてみると意外とたくさんの人間が出入りしていた。

よくみると数人がかりで倉庫内の整理中のようだった。


私は山積みになった段ボールと木箱の中に紛れて身を隠していた。

しばらくすると、一人の男がこちらに歩み寄ってくるのがわかった。



エ(まさか、バレた…!?)



男は段ボールや木箱の中をいくつか開けて調べている。

バレていたわけではないようだが息を殺して男の作業が終わるのを待っていた。


すると私の真隣にあった小さめの木箱が不意に持ち上げられた。



エ(…!!!)



どうやら男の目当ては空の木箱だったらしく、何も入っていないことを確かめると変わりに何かを入れて再び元の位置に戻して去っていった。

作業が終わったのだろうか、他の人達も次々に倉庫内を後にし、最後に扉がガタンと閉じられた。



エ「ふーーっ、危ない…」



周りに誰も居ないこと確認し、安堵の息を吐く。


ふと、先ほど男が木箱の中に入れたものが何か気になった。

ちょっと覗くだけ…と木箱を掴む。


とはいえ、一体何が入っているのだろうか?

第一に、食材だとしたらこんなわかりづらい場所に閉まっておいたら見付けられなくなってしまうのではないだろうか?


試しに木箱を揺すってみる。


ボールのようなものが一つ入っているような手応え。
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