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ルフィとの恋

第2章  〜出会い〜


ル「そうか?俺にはよくわかんねぇけど」


ルフィとしてはさっきのネックレスなんかは、エミリには良く似合うと思うのだが。










ル「………なぁ」

エ「はい?」


エミリとあちこち回ってわかったことがある。


ル「お前、さっきから色々我慢し過ぎじゃないか?」

エ「そう、ですかね?」


どうやら本人にはわからないらしい。

エミリは綺麗だったり可愛いものが好きなようでその手の店の前で必ず足を止めるのだが、どこの店でも羨ましそうに見るだけで何も買わないのだ。

なぜ買わないのかと問うと、自分には似合わないからの一点張りである。


ネコ「ニャア」

ル「ん?」

エ「あ、ニャンコだー!!」

そろそろ日が落ちてきてサニー号に戻ろうかと思っていたとき、道端で猫が鳴いた。

ルフィが気づいたときにはエミリは既に猫と戯れていた。


エ「こっちおいでー」

ネコ「にゃーん♪」


エミリが呼ぶと、猫は嬉しそうにエミリの元に走ってくる。


エ「かわいー♪」

ル「エミリはねこが好きなのか?」

エ「はい、ねこ大好きです。一番好きなのは茶トラの子なんですけど、ねこはどの子も好きです」


今エミリと戯れている猫は鯖トラだ。人に慣れているのか、喉をゴロゴロ鳴らしながらエミリの手にスリスリしている。


エ「大人しくて良い子だねー可愛い♪」


エミリはと言うと、もう猫にメロメロである。

そのうち、エミリはひょいと猫を抱き抱えるとニコニコしながら此方に寄ってきた。


ル「??」

エ「ルフィさんも撫でませんか?」

ル「お、俺か!?」


まさかそんなことを訊かれると思わなかったため、思わず猫をチラと見る。

猫は可愛がってもらったのが嬉しいのか、とてもご満悦な表情で腕に抱かれていた。


手を出して猫の頭にそっと触れてみる。少しくすぐったそうに猫は手にスリスリしてくる。



なるほど、確かにこれは可愛い。
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