第2章 〜出会い〜
エ「え…?」
彼が発した言葉を耳から入れて脳で処理した結果、疑問符が頭の上に3つくらい浮かんだ。
私の頭が生まれつき障害を来しているか、ここ何年かの間に脳が頭蓋骨からとろけ出ていない限り、私の反応は間違っていないはずだ。
エ「ル、ルフィさん?」
ル「ん?」
エ「えっと、今の私の質問、今一番重要なことだと見受けられるのですが…?」
ル「つってもよー、海軍に見つかっちまってるし。ログ溜まるまではこの島から出れねぇし」
エ「……」
違うよね?これ私の頭がどうにかなったわけじゃないよね?
念のため両耳を触って確かめる。
あ、だいじょぶだ。脳みそ出てない。
私のせいじゃないとすると、今のルフィの答えはあまりにもアバウト過ぎだ。
彼が言わんとしていることは何となくわかるのだがどうもザックリしているというか、とにかくふわふわした感じだ。
ル「エミリはどうすんだ?」
エ「えっ!?」
急に話を振られ驚きで我に返る。
そういえば考えていなかった。これじゃ人のことを言えたもんじゃない。
エ「私は、特に何も…」
ル「ふ〜ん、そっか。じゃあ一緒にブラブラすっか」
エ「っ!?」
自分としてはてっきりここでお別れだと思っていたため、ドキリと心臓が跳ねた。
一緒に、ということはつまりまだルフィの側に居ても良いということだろうか?
エ「いーんですか!?」
ル「っ!!お、おう!いーぞ!!」
今日の俺は何だか調子が出ないらしい。
海軍に見つかるわ、鉛弾で撃たれるわ、おまけにさっき出会った女の子を見てると、何故だかドキドキとしてしまう。
エ「やった!ありがとうございます!!!」
そう言って嬉しそうに笑うエミリ。
ル「お前、俺と一緒にいることがそんなに嬉しいのか?」
エ「もちろんです!!」
ル「そっか、俺もエミリといれて嬉しいぞ!」
エ「っ!!?////」