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ルフィとの恋

第2章  〜出会い〜


口の中いっぱいに頬張ったその姿は、ちょっとリスみたいで可愛かった。


ル「うんめーー!!どれもこれもうんめぇなぁ!!!」

エ「ほんとだ…おいしい……!!」


最後に食事をおいしいと思ったのはいったい何時だっただろうか?

今までは食事なんてその日の栄養摂取くらいにしか思っていなかった。

もしかしたら食事をおいしいと思ったことなど、今までに無かったかもしれない。


エ「ん?」


ふと気付くとルフィが静かなことに気がついた。


どうやらルフィは私の手元にある料理が気になるみたいだった。

じーーーっと、穴が空いてしまうのではと思うくらい料理を見つめているため、思わず吹き出してしまった。


エ「はははっ、よかったら食べますか?w」

ル「いーのか!!」


言ったとたん目をキラキラさせてこっちを見てきたため、もう一度吹き出してしまった。


エ「いーですよ?wはははっ、どうぞ」

ル「さんきゅ!フーフー、ズズズズッ、これもうんめーー!!!」


まだ口に含んだまましししっ、と笑いかけてくれる彼を見て、私も釣られて笑顔になった。

作り笑いしかしたことない私が、生まれて初めて素直に笑えた瞬間だった。







ル「ふーー、食った食ったぁ。ごちそーさまでした」


お会計を済ませ店から出る。


エ「えっと、ルフィさんはこれからどうするんですか?」


隠したつもりだが、声に少し寂しさが乗っかってしまう。

どうするも何も、当然彼は仲間のところに行くのだろう。

そんなことくらいエミリにもわかってはいるが、やはり聞かずにはいられなかったのだ。


ル「そーだなー、この島のログはどれくらいで溜まるんだ?」

エ「たしか2日の筈です」

ル「2日かぁ、この島には海軍いっぱいいるし一回みつかってからなぁ」


ル(それに何かコイツのこともほっとけねーし)


うーんと悩んだ挙げ句ルフィが出した答えは、


ル「まぁ、そんなもん後から考えりゃいーや」
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