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【おそ松さん】本気の恋と、6つ子と、私。

第6章 松野家にご招待!





「着いた。ここだよ」


公園から約15分。チョロ松くんに案内されながらたどり着いたそこは、どこか昭和の香りがする素朴な感じの一軒家だった。


ドキドキするなぁ…よく考えたら私、男の人の家に来るなんて何年ぶりだろう。


チョロ松くんが玄関の戸を開けて中に入り、それに続いて私も足を踏み入れる。


「ただいまー。みんなー、絵菜ちゃんが来てくれたよー」


「お、お邪魔します」


すると間もなくして奥のほうからドタドタと大勢の足音が聞こえてきて…


「絵菜ちゃん!」


「待っていたぞ、My angel!」


「会いたかったよ、絵菜ちゃん!」


「わーい!絵菜が来てくれたー!」


「…よく来たね」


バシッと襖が開き、6つ子のみんなが笑顔で私を出迎えてくれた。


「ふふ、こんにちは。ご両親の方々は…


「まぁ、あなたが絵菜ちゃんっ?」


「おお、なんと美人な娘さんだ!」


みんなの後ろから、優しげなおじさんとおばさんが現れる。


「ああ、この二人が僕たちの父さんと母さん」


隣にいるチョロ松くんが紹介してくれた。私はぺこりとお辞儀をする。


「はじめまして、笹倉 絵菜です」


「いやいや、こちらこそはじめまして。私は父の松造です」


「同じく母の松代です。よろしくねぇ、絵菜ちゃん」


「うちの愚息と友人になってくれたそうで…いやぁ、感謝してもしきれない!」


「い、いえそんな、こちらこそ…!」


「どうぞゆっくりしていって頂戴。ああ、良かったら夕飯食べていかない?私腕によりをかけて作るわ」


「あ、ありがとうございます。じゃあお言葉に甘えて…」


「まぁ嬉しい!そうと決まったらさっそく食材の買い出しに行かなくちゃ!さ、ニートたち。私と父さんはこれから出掛けてくるわ。くれぐれも彼女に失礼のないようにね!」


意気揚々と家を飛び出し買い物に行ってしまった二人を見送って、私はふぅと息をつく。…な、なんだか今のやり取りだけでどっと疲れが…歓迎されるのは嬉しいんだけど。


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