第26章 6つ子と、私。【ノーマルEND】
彼らが見えなくなるまで手を振って、私は流れていく景色を眺める。
…これから先の私の未来に、不安が全くないわけじゃない。
お父さんもようやく私の話を聞いてくれるようになっただけだ。店を継ぐとか具体的な話は、きっともう少し段階を踏んでからだろう。
それでもいい。それでも、着実に前へと進んでいるのだから。
彼らに出会わなかったら…今の私はいない。
いつか、両親に胸を張ってみんなのことを紹介できる日が来るといいな。
そして、できればずっと…この縁を、みんなとの絆を、大事にしていきたい。
…この願いがどうか、叶いますように…―
‐本気の恋と、6つ子と、私。‐《Fin.》