• テキストサイズ

【おそ松さん】本気の恋と、6つ子と、私。

第6章 松野家にご招待!





十四松兄さんと居間に行くと、他の兄さんたちが全員テーブルに集合していた。


「お、来たかトド松。ほら、こっちこっち」


おそ松兄さんに手招きされ、隣に座る。十四松兄さんも座ったところで、おそ松兄さんが大きな声で号令をかけた。


「よぉーしっ!まずは点呼を取る!…あ、最初は俺か。1!」


「2!」


「3!」


「4」


「5ー!」


「…ろ、6?」


「全員いるようだな!ではこれより〜…松野ブラザーズ緊急招集特別会議を始める!!」


…え、ええぇぇぇ!?なにその会議!てか唐突に始まりすぎィ!!


状況が飲み込めていないの僕だけなの?なんでみんなそんなに真剣そうなの?てかあんたら真剣になれたの?!


心の中で怒濤のツッコミをしていると、チョロ松兄さんが手を挙げた。


「あ、でもちょっと待って。会議の前に確認しておかなきゃいけないでしょ」


それを聞いたカラ松兄さんが僕を見る。


「そうだったな。トド松、彼女はもう誘ったのか?」


ぎくっ!


ほらやっぱり!どうせそんなことだろうと思ったよ!


「あー…うん、ついさっきね。彼女、来てくれるって」


下手に嘘を吐いてもすぐバレるのは目に見えてるから、仕方なく事実を口にする。…はぁ、計画失敗。


「よくやったトド松!…って、あり?なんでしょげてんの?」


項垂れる僕の肩に腕を回すおそ松兄さんが首を傾げる。…いや、思いっきりにやけてますけど。すごい悪い笑み浮かべてますけど。絶対分かっててやってるよこの人!


「……どうせ、俺たちに内緒であいつを迎えに行こうとしてたんでしょ」


「そうなのー?トド松」


一松兄さんに圧をかけられ、十四松兄さんに笑顔(ただし目が笑ってない)で念押しされ、ついに僕は降参した。


/ 325ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp