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【おそ松さん】本気の恋と、6つ子と、私。

第2章 出会い





【6つ子side】



「くぁーっ!やっぱ1日の終わりのビールは最高だな!」


「いや、今日は普通に昼間も飲んでたでしょ。ほんと飲んべえなんだから」


「大根うんまー!」


「十四松兄さん、おでんの汁溢れてるよ」


「……ひっく」


「ふっ…今宵も月が綺麗だぜ…」


同時刻。都会の喧騒から離れた静かな一郭にひっそりと佇むおでん屋台。


そこで、6人の常連達が思い思いに酒を飲んでいた。


「なぁチビ太〜いいだろー、もう一杯くらい」


赤いパーカーを着た青年が、おでん屋台の主に声をかける。


「てやんでぃバーローチクショー!どんだけ飲むんだてめぇは!」


「えーいいじゃんー。チョロ松だってまだいけるよな?」


そう言って、隣にいる緑のパーカーの青年の脇をつつく。


「はぁ?俺はもういいよ。これ以上飲んだら寝ちゃいそうだしさ…」


「まぁ確かに、チョロ松兄さん飲み過ぎたらひっどいからね〜。兄弟一たち悪いよね」


「う」


ピンクのパーカーの青年に冗談混じりに指摘され、ぐうの音も出なくなる。


するとその隣に座っている黄色のパーカーの青年が、


「チビ太!大根おかわりーっ!」


と勢いよく立ち上がって催促をする。


「…そ、そんなにうまいのか。仕方ねぇなぁバーロー」


満更でもなさそうな表情で皿を受けとる屋台の主。


「……お前さっきから大根ばっかじゃん。他はいいの?」


そんな様子を見ながら、ぼそっと尋ねるのは、紫のパーカーを着た青年。


「えー?うん、大根好きー!」


「…あっそ」


「ふっ…ちなみに俺が好きなのはちくわぶッ!?」


ガッ!


「黙れクソ松」


青いパーカーの青年は、左足のスネを押さえて悶絶している。


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